SOUI は Search Oriented User Interface の頭文字を取ったものです。 読み方は「ソウイ」でも「エス・オー・ユー・アイ」でも良いと思います。 日本語に訳すと検索指向ユーザーインターフェースとなります。
ここ数十年の PC はデスクトップのメタファーが用いられていました。 データの分類方法はもっぱら手作業でファイルをフォルダに分別するという方法でした。 情報が少ない時代にはこれでもよかったのですが、情報が氾濫するにつれて次第に不都合な点が生じてきました。
情報量の増加にともない、手作業で情報を分類・取捨選択できなくなりました。 そこで、フィルタリングを使う方法が主流になりました。 また、ベイズ推定などの方法で自動分類する方法も編み出されました。
しかし、それでも目的の情報に到達することは容易ではありません。 膨大な情報の中に、重要な情報が埋もれてしまいます。 そこで、検索が重要になってきます。
人間が分類することを前提としたデータ構造ではなく、検索しやすさをもとにデータ構造を決定しなければなりません。しかし、ソフトウェア開発者に都合が良くても、エンドユーザが使いづらければ、なんの意味もありません。
検索といっても、全文検索だけではありません。作成者やファイルの種類、日時など、さまざまな切り口から検索できるのが、よい検索です。
切り口が何通りもあるのがよい検索だと書きましたが、いちいち検索対処を指定しなければならないのは賢いやり方ではありません。たとえば、ID検索モードに入ってから検索とか、氏名検索画面に入ってから検索というのは、あまり良い方法ではありません。
Google の検索画面のようなシンプルな検索インターフェースが望まれます。 何を検索するかは、ソフトウェア側で判断すればいいのです。人工知能使うまでもないでしょう。